■積む、乗る、走る、街の働きもの スバルサンバー
1960年(昭和35年)、第7回東京自動車ショーにデビューした「スバルサンバー」は、翌年、全国一斉発売となって日本全国に飛び出していきました。スバル360をベースに造られたサンバーは貨物車でありながらも乗り心地や走行安定性に優れ、当時の軽四輪トラックの中では最も低床で、かつ最も広い荷台を有していました。また、インドが原産の鹿「SAMBAR」を名前にあてていることでもわかるように、出足や加速力、登板力等の性能も他車の追随を許さぬ優れたものでした。
車体構造の面でもバンパー位置に対して、運転席をできるだけ後退させ、安全性を考慮するとともに、運転席側のドアのガラスを巻き上げ式とするなどの配慮がなされました。
狭い路地を小回りよく走り回る軽トラック「サンバー」の出現は、商業の世界に新風を吹き込み、その後、レジャーの楽しみをプラスしたサンバーライトバンを発売してスバルの軽乗用車造りの道を確かなものとしました。
<SPEC>
全長 |
2990mm |
全幅 |
1300mm |
全高 |
1520mm |
重量 |
395kg |
エンジン型式 |
EK31型空冷直列2気筒2ストローク |
排気量 |
356cc |
最高出力 |
18ps/4700rpm |
最大トルク |
3.2kgm/3200rpm |
懸架装置 |
フロント:トレーリングアーム式独立懸架
リア:スイングアクスル式独立懸架
|
■ライトバン
サンバーの性能をそのまま生かして、レジャーの楽しみをプラスしたサンバーライトバン。折りたたみの簡単なスペアシート、これを使えば4人乗って200kgの荷物も積める乗用車に早変わりしました。
■街の働きものスバルサンバー
コンパクトなボディに色々な荷物を積んで、狭い路地の多い日本の街をキビキビと走り回ったサンバーは、経済成長のシンボルでした。
様々なビジネスシーンで活躍したサンバーの姿を振り返ってみましょう。
■サンバー モデルチェンジの歴史
スバルサンバー モデルの変遷
サンバー
1962年 昭和37年
1964年 昭和39年
1965年 昭和40年
ニューサンバー
1970年 昭和45年
1971年 昭和46年
1972年 昭和47年
ニューサンバー
1973年 昭和48年
サンバー5
サンバー550
1980年 昭和55年
1982年 昭和57年
サンバートライ
1987年 昭和62年