• No : 423
  • 公開日時 : 2021/05/24 10:58
  • 更新日時 : 2023/05/16 09:24
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アイサイトの歴史を知りたい。

回答

SUBARUが目指すのは、「2030年死亡交通事故ゼロ」です。そのキーテクノロジーとなるのが、アイサイトです。
アイサイトの歴史について、ご紹介します。
 
■1999年 アイサイトの前進となる「ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)」誕生
SUBARUでは、ステレオカメラの画像認識に基づいてドライバーに危険を知らせたり、車両の制御を行うドライバー支援システム「ADA」の研究開発を1989年からスタートし、世界に先駆けて市販化に成功しました。
当初のシステムでは「車間距離制御クルーズコントロール」「車間距離警報」「車線逸脱警報」「VDC(横滑り防止装置)プレビュー制御」を提供しました。
 
さらに、2003年には、「追従モニター」「ふらつき警報」「グリップモニター」「前車発進モニター」を追加した第2世代のADAを発売しました。
これらは、2008年に誕生する運転支援システム「アイサイト」へと受け継がれていきました。
 
■2008年5月 運転支援システム「アイサイト」誕生
新型ステレオカメラと新開発3D画像処理エンジンを用いることによって、歩行者、自転車をも対象とした優れたプリクラッシュセーフティを実現する運転支援システム「アイサイト」が誕生しました。
世界で初めてステレオカメラのみでの「プリクラッシュブレーキ」、「AT誤発進抑制制御」などの予防安全機能や、「全車速追従機能付クルーズコントロール」による運転負荷軽減機能を備えました。
 
■2010年5月 「アイサイト(ver.2)」誕生
第2世代のアイサイトは、自動ブレーキによって車両を減速・停止させる「プリクラッシュブレーキ」で、前方衝突の回避または衝突被害の軽減を図るとともに、先行車が停止した場合も追従して停止制御する「全車速追従機能付クルーズコントロール」の追従性能を強化しました。従来型に比べて運転支援範囲を大幅に拡大させ、渋滞時などの運転負荷を軽減する機能を実現しました。
 
■2013年10月 「アイサイト(ver.3)」発表
第3世代のアイサイトは、より広角かつ遠方まで捕捉し、カラー認識も実現して先進安全機能を大幅に進化しました。
操舵支援機能である「アクティブレーンキープ」をはじめ、「AT誤後進抑制」、「ブレーキランプ認識制御」などの新機能、「プリクラッシュブレーキ」や「全車速追従機能付クルーズコントロール」の性能向上により、予防安全技術をいちだんと高めました。
 
■2017年6月 「アイサイト ツーリングアシスト」発表
「ツーリングアシスト」では操舵支援機能の作動範囲を広げ、「全車速追従機能付クルーズコントロール」と組み合わせることで、高速道路でのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作の自動制御を実現しました。
これにより、リアルワールドの幅広いシーンで運転負荷の大幅軽減に貢献するシステムへとアイサイトを進化させました。
 
■2020年 「新世代アイサイト・アイサイトX」発表
「新世代アイサイト」は、アイサイト独自のステレオカメラに加え、前後左右の4つのレーダーでカメラの死角をカバーすることで、360度のセンシングを実現しました。
見通しの悪い交差点での車、歩行者、自転車との出会い頭や右左折時など、これまで避けられなかったシーンまで衝突回避をアシストします。
 
また、「新世代アイサイト」に高度運転支援システムを搭載した最先端の安全テクノロジーが「アイサイトX」です。
SUBARU独自の運転支援システム「アイサイト」が革新的な進化を遂げ、全方位のセンシングを実現しました。
さらに、衛星やGPS、高精度地図データを活用した新開発「高度運転支援システム」を備えることで、新次元の先進安全技術を実現しました。
 
 
■2022年 新世代アイサイトがさらに進化
新世代アイサイトに、超広角の単眼カメラが加わり、視野角が従来※1の約2倍の128度になりました。
広い認識範囲によって運転時の死角を大幅に減少させ、危険をいち早く発見し、今まで回避しきれなかったシーンでも事故の回避をアシストできるようになりました。
※1 ステレオカメラのみ搭載する新世代アイサイトを指します。
 
 
※画像は、イメージです。
※各機能の搭載状況は、車種・年式・グレード・オプションによって異なります。
 
なお、SUBARUオフィシャルWebサイト「SUBARUのクルマづくり」でも、アイサイトの歴史をご確認いただけます。
・開発チームが語る!アイサイトへの想いと歴史「開発ストーリー:アイサイト 篇
・SUBARUの歴史「ヒストリー
 
また、「SUBARUの総合安全」では、アイサイト・アイサイトXの機能について、ご紹介していますので、併せてご覧ください。